ニスは基底材(キャンバスなどの支持体)と互いに作用し合って以下のような働きをする。
- 絵具の固着性、堅牢性、柔軟性を助長
- マチェールの変化
- 絵具(彩材)の持っている物理化学性の欠陥を補う。
- 透明性を助長(ツヤ)
- 吸収度の調整
- 乾燥度合いの調整
- 画面保護
ニスの成分
- 樹脂・・・光沢、透明性、堅牢性(マティエール)
- 油・・・柔軟性を持たせる
- 揮発油(ペトロール)
・ニスの皮膜をできるだけ薄く塗布したい場合
・ニスの粘りを弱めたい場合
・ニスに何ら特性(質)を与えない
・多量に混入した場合、マティエールとして鈍い - テレピン・・・テレピンを含む処方のニスは伸びやすく筋張ったマティエール
- アスピック(ラベンダー)・・・ ニスに丸みを持たせる。すべすべしたマティエール。画肌に密着性を持たせたい。
- αーピネン・・・揮発性が大変早いためニスの不必要な粘りを制御してくれる(グラッシー用、仕上げ用ニス)