藍
キアイ(Indigo tinctoria)、インディカン(Indican)の無色の配糖体として。
アイ属の各種の植物からとる青色染料(インド原産)。
切りたて植物アイを水に浸し、発酵させる。(配糖体は加水分解を受けインジゴと糖になる)
暗青色をした残留物から不純物を除去し、押し固めて固形の塊にして乾かす。
彩料の場合、媒染剤を用いず、微粒の粉体として用いる。(水彩絵具、ガッシュ、テンペラなど)
濃青紫色味。
化学的に安定しているが、強い光線では褐色を生じる。
古く、唐代、エジプト、ローマ、イタリア中世ルネサンス、ヨーロッパ全土で用いられていた。
現在は人工合成(有機)ナフタリン系で作られている。1880年発明、1900年頃より使われている。