ローアンバー,Raw Umber,Terre d’Ombre naturelle

天然無機顔料(天然土性、または、その風化したもの。)

含水酸化鉄と二酸化マンガン Fe2O+H2O(含水珪酸アルミニウム、またはアルミナマンガンを含む酸化鉄)

平均種の組成分・・・含水酸化鉄45%〜55%+二酸化マンガン8%〜16%+シリカ+アルミナ

最良の土は緑がかった茶の色相。耐光性で化学的にも安定している。(低級品は堅牢でなく、退色しやすい)

吸油量が大(85%)のため油性被膜は経年すると黒ずむ。

油との乾燥性はマンガン成分を含有するため速い。

大昔より塚荒れていたが、中世初期はあまり使われず、一般化されたのは15世紀頃よりと云われている。